現在の仕事の内容

新入社員研修後は、東京ビジネスオフィスにて航空宇宙・情報通信分野などのお客様を中心に営業活動を行い、現在は引裂機能を備えた「Peelable HST(以下PHST)」という潤工社独自製品のマーケティングを担当しています。潤工社のマーケティング担当は、さまざまな業界にまたがる市場の潜在ニーズと潤工社の技術シーズをマッチングさせ、付加価値を備えた製品を開発し、新たなマーケットを創造するミッションを担っています。私が手掛けたのは、潤工社が独自に開発した「簡単に裂ける熱収縮チューブ」で、これを医療用カテーテルの成形用チューブに応用しました。従来は成形後に刃物でカットしていたため非常に手間で、特に径の細いカテーテルの場合は、ミスも起こりやすかったのですが、PHSTだとその工程を大幅に改善でき、顧客に大きなメリットを提供することができます。
仕事で心がけていること
スピード感を持って取り組むこと。独自の技術開発製品による先行利益を獲得するには、他社よりも早く商品化することが求められます。PHSTは日本国内ではかなり浸透しつつあり、現在はアメリカ、ヨーロッパ、中国など海外への拡販に取り組んでいるため、国内はもちろん海外からさまざまな情報が私宛に届けられます。朝出社すると、アメリカからのメールも大量受信(笑)。それらに対しスピード感を持って営業や開発メンバーへフィードバックすることを意識しています。まず情報を動かし、情報を共有すること。それがチーム全体を活性化し、スピーディなビジネス展開につながると考えています。
仕事のやりがいや醍醐味について

海外への製品展開に際しては、さまざまなハードルがあります。例えば、海外での潤工社の知名度はまだまだですし、また、海外メーカーは地震や災害が起こった時への対応も懸念します。こうした課題をひとつひとつ解決しながら海外展開を進めているのですが、いまは着実に進展していく過程を実感し、大きな手応えを感じています。加えて、このPHSTを突破口に、他の付加価値製品の提案に関しても進んでいて、それが私にとって大きなやりがい、モチベーションになっていますね。特に潤工社はやるべきことを上司から指示された通りにやるのではなく、自分で課題・仮説を考え、主体的に行動します。だからこそ、より一層達成感が大きいように感じます。
学生の方へのメッセージ
学生の頃、漠然と「製品を世の中に出す仕事」に関わってみたいと思っていたのですが、実際にいまその仕事に就いてみて、改めてマーケティングの仕事の面白さを実感しています。社内の営業、設計、開発、製造などのスタッフとコミュニケーションを楽しみながら、特徴ある製品を世界へ送り出していく。そんな仕事に携わりたい方は、ぜひ潤工社の扉を叩いてください。今後、潤工社はさまざまな特徴ある製品を海外へ送り出そうとしています。そのプロセスはとても刺激的で面白く、マーケティングだけではなくて営業、設計、開発、製造、すべての方がそこにやりがいを持って関わることができると思います。