初の純国産ロケットH-IIで培われた技術をもとに、H-IIAロケットは人工衛星の打上げ・国際宇宙ステーションへの補給などために宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって開発されてきました。
その11号機は、移動体通信をさらに便利にするため、大型アンテナをもつ世界最大級の静止衛星「きく8号(ETS-VIII)」の打ち上げで、超大型衛星を打ち上げるために、主エンジンの推力増強用として、固体ロケットブースター(SRB-A)が4本に増設されました。
このブースターの制御用に使われているのが潤工社のジュンフロン®ふっ素ポリマー電線・ケーブルです。耐熱性、難燃性、電気特性、機械的強度等、ふっ素ポリマーのもつ他のプラスチックでは実現不可能な特性が、過酷な環境下でみごとに機能し、2006年12月18日、15時32分、打ち上げは成功しました。